野田弥生(長山藍子さん):岡倉家の長女。心やさしく芯の強い姉。看護師(第1シリーズでは看護婦)の資格を持ち、専業主婦をやめて働きに出ようとするも家族から猛反対を受ける。またこの資格を生かして、体の不自由な姑を引き取り介護をする。時折意地を見せ家出をすることもあるが、基本的には穏健な性格。あかりや武志の結婚時には猛烈な反対をする。…初期シリーズ時は女性の社会進出が世間的にも話題となっていたため、弥生の看護婦再就職はその情勢を表した問題であった。(家族のみならず大吉・節子も反対していたほど)また親戚付き合い等に関して、節子と同じような考え・発言をすることが多く、これはしっかりとしつけられた、もしくは単に年齢が高いことを表していると考えられる。(葉子や長子は若く新しい考え方を発言し、節子や弥生と意見が合わないことが多い。ここの対比がはっきりとしている)
野田良(前田吟さん):弥生の夫。大阪生まれで次男坊。渡鬼は人物の性格が大きく変わることが多いドラマであるが、良ほど変わった人物はいないのではないだろうか?初期の良はとにかく弥生への当たりが強く、野田家最大の問題であった。なんでも妻のせい、声を荒げビンタをすることも多々有り。それが最後には面倒見のよいおじいちゃんになった。エリートサラリーマンだったがいわきへ単身赴任し、その後本社で重役となるが脱サラしてごはんやを経営、その後は庭師になったりと意外と波瀾万丈な人生を送っている。…渡鬼のヒールというと五月の姑・小姑がイメージされやすいが、初期の良はそれら以上のヒールであったと個人的には思っております…
野田ハナ(杉山とく子さん):良の母、弥生の姑。看護婦として働く弥生の見方となり、毎年誕生日プレゼントを贈ってもいる優しい姑。脳梗塞で倒れ半身不随となり大阪の病院へ入院するも、良の兄夫婦に放って置かれ、あわや寝たきりという状態にまでなってしまった。そんなハナを不憫思った弥生が介護を決心。懸命なリハビリで歩けるようになり、やがて家事全般をこなすようになった。あかりの結婚時には弥生と対立することもあったが、基本的には弥生を立ててかばい、見方になってくれる優しい姑。各姑と戦ってきた節子もハナとは戦わなかった。…渡鬼史上唯一の優しい姑である。…
野田あかり(山辺有紀さん):野田家の長女。初期シリーズではわがままで、弥生のことを馬鹿にしたような発言も多かった。女優を目指して家を飛び出し、ベッドシーンまで演じるが嫌気がさして女優になることを諦める。第3シリーズでは良の単身赴任先であるいわきへ行き和夫に惹かれる。結婚したいと申し出るが農家の跡継ぎには嫁にやれないと弥生は猛反対。岡倉家へ家出をして弥生に対抗する。いろいろあってなんとか結婚するも結局離婚、野田家へ息子の勇気を連れて帰ってくる。その後は再びわがままな性格に戻っていき、感情が爆発するシーンが多くなる。最後は思い人を追いかけシンガポールへ。勇気は野田家へ置いていった。…あかりがまっすぐでよい性格だったのは第3シリーズのみだろうか?…
野田武志(岩渕健さん):野田家の長男。あかり同様わがままな性格が目につくが、母の苦労を思ってねぎらうことも。特に第1シリーズではそういった場面が時折見られる。大学進学を辞めて自動車の整備工場で働くといって弥生と激しく言い争う。高校卒業後は静岡の整備工場で働く。第4シリーズでは突然結婚宣言。しかも血のつながらない子どもつき。当然弥生は反対する。なんとか結婚するも仕事がうまくいかず、最終シリーズで離婚。今はどこでなにをしているのだろうか?…野田家の子どもたちはなぜこんな性格なのだろうか?
秋葉和夫(倉田てつをさん):いわきに住む農家の跡継ぎ息子。兄・姉がいる。あかりと結婚し、水耕栽培にチャレンジするも母・満枝に反対され家族内が不仲になる。結局諦めてしまい、あかりに愛想尽かされ離婚される。その後は東京にいるあかりや勇気につきまとい、さらに自殺まで図る。幸い助かり、良の経営するごはんやに入社する。兄・姉は農家になるのが嫌で東京へ出たが、満枝が亡くなると遺産をよこせと迫ったらしい。渡鬼の遺産問題あるあるである。
横川佐枝(馬渕英理何さん):武志の元妻。最初はまるでギャルで、武志ではない別の男性の子どもを身ごもっていたことから弥生は嫁として認めず。それでも野田家で家事を手伝い、さらに出産時には弥生についていて欲しいとお願いすると弥生も気が変わったようで嫁として認められる。気立てもよく、ハナのお世話も行う嫁だったが、武志の自分勝手な理由で離婚。離婚したのになぜか野田家で生活している。なぜなんだ…
他にもたくさんいますが、とりあえずここまで。しかしまあ、あかりも武志もとんでもないですね。晩年は話にも出てきませんでした。弥生も良も、子どもたちの裏切りと子育て失敗の後悔からか最終シリーズでは家庭環境がよくない子どもたちの面倒を見始めるようになった。いやいや、とんでもない出費。10人以上の子どもたちの面倒を見て、ご飯まで提供する。いやいや、いくらなんでもすごいや…いつかその話もできたらと思います。お楽しみに!
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